内科に勤務する看護師は、食中毒の患者に接することもあると思います。
食中毒の原因の多くは、最近やウィルスによるもので、サルモネラ菌や黄色ブドウ球菌、ノロウイルスなどは、食中毒を引き起こす代表的なものとして知られています。
また、魚介類を食べての起こる食中毒では、アニサキスをはじめとした寄生虫が原因になることもあります。
そして、これらの細菌やウィルス、寄生虫によってかかる食中毒の症状は、下痢や嘔吐、腹痛などで、ひどい場合には発熱や脱水症状を伴います。
そのため、食中毒を疑う患者がを診るときには、医師や看護師の慎重かつ迅速な判断が求められます。
ちなみに、食中毒の治療で重視されるのは、水分の補給です。
下痢や嘔吐を繰り返すと、患者は脱水症状に陥ってしまうので、口から水分を摂取するのが難しい場合は、点滴を行って体内に必要な水分やブドウ糖などの栄養分を補給することが重要になります。
また、原因がハッキリと特定された場合は、抗生物質を使った治療も行います。
このような処置をすれば、食中毒の症状は数日から1週間前後で治まるので、軽症であれば在宅での治療で十分ですが、重症な場合や周囲の人に感染を広げる可能性が高い場合は、入院による治療は避けられないでしょう。
そのため、入院で治療を行う場合は、看護師は患者の排泄物や吐瀉物の処理には細心の注意が必要です。
食中毒は、排泄物や吐瀉物を通じて感染が広がるケースが少なくないので、食中毒の治療では、医師や看護師は衛生管理を徹底して行わなければなりません。